7月から月決め会員になられた堺のSさんです。
Sさんは、前回、体験でリネンの穴あきストールを織られてから2度目の訪問です。
この日はクッションカバーを作るためにタテ糸作り(研三整経)からの挑戦です。
クッションカバーは意外と幅が必要で、いきなり55cm幅のタテ糸を作りました
すごいスピードで、タテ糸を作って、織って、その日のうちに仕立てまでいきました。
この日から、Sさんは「スーパー新人」というあだ名を先輩月決め織姫さまからつけられました。
でも、ファスナーのサイズが違っていたり、小さなトラブルがあって、結局、ご自宅でクッションカバーを完成させられました。
出来上がりの写真は今度いただいてからお見せしますね。
7月2週目のSさん。
今回は私の提案で、タテ糸作り&織りの日と仕立ての日を分ける事になりました。
という事で、この日は、バッグとボートネックのブラウス用の生地をタテ糸から作りました。
バッグの部分は太い糸でしっかりきっちり織り上げて、ブラウスの部分は袖と胴体の糸を変えたりしながら、全体を涼しげに打ち込みを優しく透ける感じに織りました。
袖の部分には、に色んな色がポコポコ飛び出した可愛い糸を選ばれました。
今回は細い糸やループの糸なども入って、ちょっと織りに苦労しましながら約4.5mの布を織り上げました。
それにしても、すべての仕事が速くて、丁寧で、美しいSさんです。
そして、3週目。
先ずは自宅で仕上げられた作品を持ってきて見せてくれました。
かっこいいバッグになりました。
この布は縮絨したら、糸によって縮み方が異なり波打った布になってしまったようです。
そのため、シワになりそうで接着芯を付ける事が出来なかったので、裏地用に見つけてこられた厚めのキャンパス地の布をメインにバッグを作り、その上からさをり布を貼る形になりました。
でも、それが大成功。
布の使い方も上手ですね。
さをりの布は縦横関係なく使うので、自分の好きな色や模様の部分で小物やお洋服が作れます。
同じタテ糸で作られたボートネックのブラウスです。
前中心の絡み織りがステキです。
両袖にカラフルなポコポコ糸がうまく入りました。
この形は、一箇所カットして、あとは全て直線縫いだけでできてしまうので、初心者の方は作りやすいです。
みなさんもトライしてみてくださいね。
そして、この日はご自分で考えてこられたジャケットに挑戦です。
ジャケットは30cm幅で織られました。
赤や紫、黄色も入って一見派手そうなのですが、全体を見ると落ち着いた感じ。
そして、第4週目に自宅で仕上げたジャケットを持って来てくださいました。
今回は縮絨で波打つ事はなかったそうですが、アイロンをかけて仕立てる時に計ると縦横の長さが場所によって微妙に違っていたり、新たな発見と苦労があったようです。
手織りの布は、真っ直ぐにならないのを考慮して臨機応変に仕立てるのが特徴です。
縫い代を外側に出すのもそのせいです。
でも、それがなんとも言えない、手作りの味になって2度と同じものは作れない宝の服になるのですよ。